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KEISEN-CHO — 日本株ノート

半導体

アドバンテスト(6857)
AI半導体ブームで純利益2.3倍、ROE57.6%の実力

2026年8月22日更新

半導体テスト装置世界最大手のアドバンテストは、2026年3月期に売上高・営業利益・純利益のすべてで過去最高を更新した。AI関連の高性能半導体向け需要が業績を押し上げ、ROEは57.6%という高水準に達している。

売上高・利益とも過去最高、純利益は2.3倍に

2026年3月期の連結決算(IFRS)は、売上高が前期比44.7%増の1兆1,286億円、営業利益は同118.8%増の4,991億円、当期純利益は同132.9%増(約2.3倍)の3,754億円と、いずれも過去最高を更新した。生成AI向けの高性能半導体(HPC)や高性能メモリ(HBM)向けの需要が世界的に急増し、テスタの需要が当初想定を大幅に上回るペースで推移したことが主因だ。

売上高1兆1,286億円(前期比+44.7%・最高)
営業利益4,991億円(前期比+118.8%・最高)
当期純利益3,754億円(前期比+132.9%・最高)
ROE57.6%

ROE57.6%、AI半導体ブームの「真横」に立つ専業度の高さ

収益性の高さを示すROE(自己資本利益率)は57.6%に達し、4年前の約30%からほぼ倍増した。要因を分解すると、純利益率が20.9%から33.3%へ急上昇したことが大きい。アドバンテストはAI半導体そのものを製造する企業ではないが、AI半導体が大量に生産されるほど検査装置(テスタ)の需要が増える構造にあり、この事業の専業度の高さが、ブームの恩恵を最大限に取り込む形になっている。

配当は20円増配、自己株式取得も拡大

株主還元も強化しており、1株当たり配当額は前期の39円から59円(中間29円・期末30円)へ20円増配した。自己株式取得額も前期の500億円から1,142億円に拡大している。配当総額と自己株式取得額を合計した総還元性向は42%となった。

2027年3月期はさらなる増収増益を予想

会社側が示した2027年3月期の業績予想は、売上高1兆4,200億円(前期比25.8%増)、営業利益6,275億円(同25.7%増)、当期利益4,655億円と、大幅な増収増益を見込む。AI関連向けを中心にSoCテストシステムの売上が伸びる計画で、暦年2026年の半導体テスタ市場は過去最大規模になるとの見方を示している。前提為替レートは1ドル150円、1ユーロ170円としており、中東情勢による影響については今後の動向を注視するとしている。

まとめ

AI半導体投資という強い追い風を受けて、収益性・成長性ともに際立った決算となった。一方で業績がAI半導体の生産動向に丸ごと連動する構造でもあるため、今後はAI投資サイクルの持続性と、為替相場の動向が株価材料として意識されそうだ。

※本記事は公表されている決算情報をもとに構成した情報提供を目的とするものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。