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KEISEN-CHO — 日本株ノート

機械

ファナック(6954)
中国EV需要が牽引、自己資本比率89%の圧倒的な財務健全性

2026年8月13日更新

産業用ロボットとCNC装置で世界屈指のシェアを誇るファナックは、2026年3月期に売上高が過去最高を更新した。中国のEV関連投資が需要を牽引し、直近四半期も高い伸びが続いている。

2026年3月期は増収増益、売上高が過去最高を更新

2026年3月期の連結決算は、売上高が前期比7.6%増の8,578億円と過去最高を更新し、営業利益は同15.7%増の1,838億円、純利益は同12.9%増の1,665億円となった。営業利益率は約21%、純利益率は約19%という高い収益性を維持している。中国市場でのEV(電気自動車)関連投資向けや、一般産業向けのロボット需要が伸びを牽引した。財務面では自己資本比率89.2%という極めて高い健全性を保ちながら、500億円規模の自社株買いも発表している。

売上高8,578億円(前期比+7.6%・最高)
営業利益1,838億円(前期比+15.7%)
純利益1,665億円(前期比+12.9%)
自己資本比率89.2%

直近四半期は増収増益が加速、通期予想も上方修正

2026年8月に発表された2027年3月期第1四半期(4〜6月期)決算は、売上高が前年同期比17.7%増の2,310億円、営業利益は同26.1%増の535億円、純利益は同34.7%増の510億円と、増収増益のペースがさらに加速した。ロボット部門では中国のEV関連向けや米州の自動車・一般産業向けが好調で、ロボマシン部門も国内・中国・米州で需要が拡大している。これを受けて通期の業績予想も上方修正され、売上高9,481億円、純利益1,980億円(前期比7.1%増)を見込んでいる。

「自動化」というメガトレンドの恩恵を受ける立ち位置

人手不足や生産の自動化ニーズの高まりは、ファナックの主力事業であるロボットとCNC装置にとって構造的な追い風だ。一方でロボマシン部門については、中国以外の市場で小型切削加工機の需要が伸び悩んでおり、地域による濃淡がある点には留意が必要だ。2027年3月期の業績予想では為替レートを1ドル=150円と想定しており、実際の円相場の推移が業績に影響を与えやすい構造も持つ。

まとめ

厚い自己資本と高い利益率を武器に、世界的な自動化トレンドの恩恵を受けている企業といえる。今後は中国のEV投資サイクルの持続性と、為替相場の動向が、株価材料として意識されそうだ。

※本記事は公表されている決算情報をもとに構成した情報提供を目的とするものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。