罫線帳

KEISEN-CHO — 日本株ノート

用語解説

PER・PBRとは?
株価指標の読み方を初心者向けに解説

2026年10月5日更新

個別銘柄の記事を読んでいると必ず出てくる「PER」「PBR」。どちらも株価が今、割安か割高かを測るための代表的な指標だ。計算式はシンプルなので、意味さえつかめば銘柄選びの幅がぐっと広がる。

PERとは何か

PER(Price Earnings Ratio、株価収益率)は「株価が1株あたり利益(EPS)の何倍まで買われているか」を示す指標で、次の式で求める。

計算式株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)

例えば株価が3,000円、1株あたり利益が150円の会社であれば、PERは3,000 ÷ 150 で20倍になる。数字が小さいほど「利益の割に株価が安い」、大きいほど「利益の割に株価が高い」とざっくり読める。

PERの目安と業種差

東証プライム市場全体の平均PERはおおむね14〜16倍程度で推移することが多いが、これはあくまで目安に過ぎない。成長期待の高いIT・半導体関連は20倍を超えることも珍しくなく、逆に銀行や鉄鋼のような成熟産業・景気敏感業種は一桁台にとどまることもある。業種が違えばPERの「普通の水準」も変わるため、同業他社同士で比較するのが基本になる。

PBRとは何か

PBR(Price Book-value Ratio、株価純資産倍率)は「株価が1株あたり純資産(BPS)の何倍まで買われているか」を示す指標だ。

計算式株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)

PBRが1倍ということは、株価が会社の解散価値(純資産)とほぼ同じ水準にあることを意味する。1倍を下回っていれば、理論上は会社を解散して資産を分配した方が株価より価値が高い、という状態になる。

「PBR1倍割れ」が話題になる理由

東京証券取引所は2023年、PBRが1倍を継続的に下回っている上場企業に対して、資本効率や株価を意識した経営改善を求める要請を行った。これをきっかけに自社株買いや増配、事業再編に動く企業が増え、PBR1倍割れの解消が株価材料として意識されやすくなっている。個別銘柄のニュースで「PBR改善」という言葉を見かけたら、この文脈を思い出すと理解しやすい。

PER・PBRだけで判断しない

両指標とも便利だが、数字が低いからといって自動的に「お買い得」とは限らない。業績の先行き不安から売られて指標が低くなっているだけ、というケースも多い。罫線帳の個別銘柄記事では、決算の中身(増収減益か、どの事業が伸びているかなど)もあわせて紹介しているので、PER・PBRと合わせて読むと判断材料が増える。

まとめ

PERは「利益」、PBRは「純資産」を基準にした株価の割安・割高の目安であり、どちらも業種内の比較や、決算内容とあわせて見ることで初めて意味を持つ。単体の数字に飛びつかず、まずは気になる企業の決算記事を読み、全体像をつかむところから始めてみてほしい。

関連記事

決算短信の読み方|最初に見るべき3つの数字

配当利回りとは?計算方法と注意点

株主優待とは?もらえる条件と注意点

Xでシェア LINEで送る はてなブックマーク

これから投資を始める方へ

PER・PBRを実際に確認しながら株を売買するには証券口座が必要になる。まだ口座を持っていない方は、こうしたサービスも選択肢の一つとして参考にしてほしい。
【PR】ウルトラ投資アプリ【TOSSY】
株初心者から上級者まで、幅広く選ばれているDMM株(PR)
松井証券の魅力、まずはお試しください。

※本記事は一般的な情報提供を目的とするものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。